第56話 依頼に応える心エコー《基本編》
開催日時●2023年3月16日(木) 19:00~20:40
講 師 ●野間 充(末次医院 循環器科医師)
研修形式●会場とWebライブ配信
会 場 ●東京文具共和会館 4階 B室
主 催 ●NPOシーズン2
共 催 ●超音波検査法フォーラム(超音波検査士更新単位の対象外)
参加費 ●2000円
受講者からの質問とその回答をPDFでどなたでもご覧になれます。
印刷はできません。
講義のオンデマンド画像は、受講者のみ期間限で配信します。
受講者ひろば - 研修会でのアンケートなど
アンケート配布数 148 回収数 72 (回収率 49%)
1.「超音波からのメッセージ」に参加するのは何回目ですか?
2.講義『 依頼に応える心エコー・基本編 』の内容レベルは?
3.今回の講義で印象に残ったこと、あなたの感想(抜粋)
≪講義の内容で印象に残ったこと≫
●実際に心エコーを行っている野間先生ならではの、実務に沿った講義で勉強になりました。ありがとうございました。
●野間先生のお話が分かりやすく、臨床側が何を疑っているのかを心エコー以前に心電図・レントゲン・身体所見・ラボデータ等も併せて頭に入れてから検査を施行することが重要だと再認識できた。計測について、改めて「ここをこう測る!」と確認できた(応用編がまた楽しみです)。
●左室拡張能の評価の仕方が理解しにくかったのですが、左房圧と左室圧の関係・心電図波形との時相の見方など理解しやすかったです。野間先生の講義は理解しやすくて楽しいです。
●循環器の医師から求められる心エコーについて、ポイントを講義していただけました。経験も知識も少なく、専門医もいないのですが、病態による評価と報告についても学べました。今回の講演を基軸に医師の依頼について考え、臨床に少しでも役立つ報告にしたいと思います。
●心電図等他の診断結果を併用していること。超音波の結果を読み取るのに経験が必要なこと。
●計測のイメージがバナナの表現がわかりやすかった。
●検査に入る前の検査依頼の確認とレントゲン、心電図の確認をして何を考慮しながら検査しなくてはならないかを考えていくことが必要だと思いました。検査終了時に検査項目漏れを確認しているが、時には検査漏れまたは記録漏れなどがあり基本のルーチンを確立していくことが大切だと思いました。
●ルーチンを基本にとってから追加の部分をという基本的な事かも知れませんが、何かあるとそこに意識が集中しうっかり計測忘れということもありとりかたを統一しなければと痛感しました。
●計測する一連の流れはくずさず計測漏れを防ぐ、病変があれば後でつけたしの計測をしていく。
●左房拡大が死亡リスクが高いものだと知ってこれからもっと慎重にみようと思いました。
●TRのカラーゲイン調整をあまりやっていなかったのできちんとやろうと思います。検査依頼内容に応えるようなレポートが提出出来ているのか、今一度学びなおして今後に生かしたいです。
●逆流観察時にカラーゲインを下げる。カラーゲインの調整をこまめに行うことが大切という点(同意見4)
●心尖部肥大型心筋症の瘤は知らなかったので勉強になりました。
●EFは測定によって10%程度の誤差があるという事、それを考えないと良くなっているのか悪くなっているのかの判断はできないという事が印象に残りました。
●今更ですが、拡張能の評価のTRVの使用の時に肺疾患を念頭に入れておかなければならない事に気づかされました。
● e’の計測に迷うことが多く、ECGを見てT波の終わり少しあとで計測する事を教えていただきとても参考になりました。
●拡張能低下の症例 E波の流入の(心室への)タイミングがT波より早くなる、勉強になりました。e’計測時の計測ポイント。
●E波と心電図のT波の関係について
●拡張能のe’の計測点を勘違いしていたので勉強になりました。
●計測しなくてもMモードで記録しているということ。自分も取り入れたいと思った。
●e`とE波のタイミングが正常と異常(LA圧↑)のときで異なるというお話が、今後に活かせそうです。TDIのコツも早速試したいです。ありがとうございました。
●循環血液量を加味しておくこと!
●先生の検査手順を教えていただいたことで自分の検査の流れをもう一度見直すきっかけになった。
4.フリートーク『30分で検査談義』はいかがでしたか?
5.フリートーク『 30分で検査談義・拡張能評価 』はいかがでしたか? (抜粋)
●白倉さんが症例を見せながらの進行は良かったです。最近始まったこのコーナーは大好きです。
●前回と比べて非常に聞き取りやすくなっていました。ありがとうございます。
●前回からのこのコーナー、楽しいです、判りやすいです、今後の三回目もお願いします。
●初めの講義より、後半の,悩ましいものについて,どんな考え方で,たどり着いていくのか・・症例は一つでもいいから後半が良かった。
●ただアルゴリズムにのっとるだけではだめだと改めて思った。 実際の症例でどう考えて行けばいいか勉強になりました。
●拡張能評価について 当院でもアルゴリズムを使用した判定をしていますが、判定困難例に関してお恥ずかしながら私個人的にはあまり深く考えたことがなかったので、その先の治療についてまで先生のお話をお聞きできて、しっかり考えようと思いました。とても参考になりました。
●拡張能の指標について、心房細動など元々疾患のある方ではそれらもふまえて評価が必要だということ。
●拡張能評価は難しく、個々の症例でみえるとガイドラインでの評価を単純に追うだけではだめだということを伝えたいのか、それとも困難な例を評価する場合のポイントなのか、少し絞った方が良かったかもしれません。rapid af (頻脈)という段階で拡張能は障害されているので、このような例で拡張能評価を問うのは少し適切ではなかったかもしれません。
●エコーの数値のみを鵜呑みにせず、患者さんの背景もしっかり理解して広い視点から真の心機能評価を行っていかなければと思いました。
●ただ数値のみを導き、レポートに記載するだけのルーチンになってしまっている現状を打破したいです。
●他の人の質問が聞けて良かったです。
●拡張能の評価は難しく、自分ではレポートで書きにくい所です。拡張能評価のアルゴリズム、病態の理解、補助的な指標は勉強になりました。とても良かったです。他の病院でされていることを知ることができるのはとても良かったです。
●ルーチンで不安であった時の判定が少し自信を持って所見が書けると思います。とても勉強になりました。
●臨床医の意見も直に聞けるのは良いです。
●超音波検査を行うには、患者について総合的判断と、結果の妥当性が必要であり、常に疑問を見つける感覚が必要なのだと、技師の発表で感じました。短時間で、検査の有用性を高めるために事前に準備すべき点や臨床との関わり、患者に対する注意点などもお聞きしたかったです。また、臨床の医師からの発言で、求める検査内容が病態ごとに異なることもわかりました。まずは、きちんとした基本検査、計測ができることが最課題ですが…
●普段モヤモヤしているところを取り上げてくださってありがとうございます。今後に役立ちそうで嬉しいです。
●アルゴリズムも万能ではないので病態所見などを考慮しないといけないと感じました。 拡張能の評価について、今まで詳細な評価ができていなかったのでこれを機に見直したい。
●実際に検査に携われている方の目線での内容で即実践できそうな内容でよかった。
●普段のちょっとした疑問が解決できた。
●やや聴きづらいところがあった。
●計測がすべてガイドラインに一致した結果にならない時の判断が良くわかりました。拡張キノウ障害には心拍出量は左右されるという事も勉強になりました。